多くの手間と平日の時間をかけるのが競売物件の入札です。

競売代行のデメリット

自分のかわりに代行してもらうのだから費用が発生します。

ド素人の本人に代わり競売の手続きを請負ってくれるのですから、そのプロの 業者には報酬を支払うのが筋になります。 自分の時間を削らなくても良くなりますし競売につきもののトラブルも避けられ、 また初心者にありがちな手続きのミスも発生率をグンと低く抑えることができますが、 その対価として金銭を差し出すことになるのです。 当たり前の話なのでデメリットというわけでもないのですが、この点には興味を 持たれている方も土地を欲しがっている人には多そうです。 どんな名目でいかほどの報酬を用意するのか、それが分からないから二の足を踏んで いる状態で長らく待機の姿勢のままでいる、というのも大変ですし、簡単に内訳を 解説していきますが細部は業者によって違いますし最終確認は問い合わせで直接 自分で行って、あくまで自己責任でお願いします。 まずは契約時の費用として2万円~10万円が発生しますが、これは落札がうまく いってもいかなくても返金されることのない、代行契約時の初期費用になります。 物件を100%落札できるとは限りませんし、成功報酬だけでは業者も仕事として やっていくのは厳しいので契約時にもこれが発生するのです。 「ダメだった、落札できなかったよ」といったケースで代行業者がタダ働きになって しまうようだと気の毒ですし、そこまで高額でもありませんから納得しましょう。 また物件調査料金などの名目になっていることもありますが、基本的に契約時に 発生する費用の意味はどこも同じようなものだと考えればオッケーです。 無事に落札できた場合は成功報酬として落札価格の3~6%の金額か、定められた 額を業者に支払うことになります。 どう設定するかは業者によりけりで、落札価格に関わらず一律30万円という ところもあれば、落札価格の5%を成功報酬としているところもあります。 どちらの業者がお得かは物件によりけりです。 5000万円で落札した場合は5%の成功報酬だと250万円になりますので、 定額の30万円の業者のほうが200万円ほどリーズナブルな気がします。 ですが落札価格が500万円だと、5%で25万円になるので30万円の業者 よりも5万円も安くなる気もしますね。 このように%で報酬を設定している業者は高額な物件だとお支払いする額も多く なるので、ゲットしたいターゲットに合わせて費用を計算してから依頼先を決定 するのがいいかもしれません。 ただしこの部分だけを気にしすぎず、トータルの費用で考えることもお忘れなく。 また競売で物件を落札しても、そこに占有者がいる場合はけっこうあります。 そこを立ち退いてもらわなければせっかく手に入れた物件も活用することは出来ず、 かといって立ち退き交渉に手馴れた人でなければ占有者とどのように話をするのか さえも手探りで、交渉をまとめるのは困難極まりないでしょう。 これも競売代行業者の専門分野ですので、依頼すれば請負ってもらえますが それなりの費用は当然発生します。 だいたい落札価格の3%~5%が明け渡し成功報酬になるので、落札の成功報酬 とほぼ同額と捉えておけばよさそうです。 以上が競売代行業者に支払う報酬ですが、定額の業者なら落札価格に無関係で 費用が決まるのがシンプルで素敵です。 全部込みでも30~70万円といったことろが標準的ではないでしょうか。 一方成功報酬が落札価格によって変動するタイプの契約ですと、費用は物件により 大幅に変わってくるので目安となる金額をここで提示するのは不可能です。 安い物件ほど報酬も少なくなりますが高額だと100万を超えることもあるので、 手数料としてそれだけの支払いをしても割に合うのか、と考えることになり、 あまりに高い落札価格になると競売代行のデメリットと捉える人が出てきても ちょっと納得してしまいそうになってしまうのです。 ようは落札価格、および手数料の金額次第ですが、費用が発生するのが競売代行 サービスのデメリットです。